【2025年版】資格外活動許可証とは?留学生・家族滞在者のアルバイトに必要な制度を徹底解説

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はじめに
「留学生をアルバイトで雇いたいけど、何か手続きが必要?」
「資格外活動許可って聞いたことあるけど、どんな制度?」
外国人の雇用において、「資格外活動許可証」の理解は非常に重要です。
この記事では、
資格外活動許可の制度概要と企業が注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
1. 資格外活動許可とは?
◉ 定義
資格外活動許可とは、「在留資格の範囲外の活動を行うための法務大臣の許可」です。
たとえば、
留学生など、本来就労を目的としていない在留資格を持つ外国人が
アルバイト等で収入を得る場合にこの許可が必要です。
2. 対象となる主な在留資格
以下のような「非就労系在留資格」を持つ外国人が対象です。
在留資格 | 主な例 | 資格外活動の例 |
---|---|---|
留学 | 大学・専門学校などの学生 | コンビニ、飲食店などでのバイト |
家族滞在 | 留学生・就労ビザ保持者の配偶者や子 | パート・アルバイト |
研修 | 技能実習前の準備研修生など | 条件付きで可能(厳しい制限あり) |
3. 許可が必要な理由
日本では、在留資格ごとに活動内容が厳密に定められており、
本来の目的と異なる活動は原則禁止されています。
しかし、特例として法務大臣の許可を得た場合に限り、資格外の活動も認められる仕組みです。
4. 許可内容と制限
◉ 一般的な制限(留学生・家族滞在者)
- 就労時間:1週間あたり28時間以内(長期休暇中は1日8時間まで)
- 就労先:風俗営業関連を除く一般業種(例:飲食、小売、工場など)
- 許可証の形式:在留カード裏面に「資格外活動許可あり」と記載されます。
5. 雇用側(企業・店舗)のチェックポイント
雇用前に確認すべきこと
- 在留カードの裏面に「資格外活動許可あり」の記載があるかを確認する
- 勤務時間の自己管理ではなく、雇用者側でも就労時間の記録・管理する
- 留学生の学業が本分であることを尊重する
6. 無許可で働いた場合のリスク
許可なく資格外活動を行うと、不法就労・在留資格取消の対象となります。
また、雇用主側も不法就労助長罪(3年以下の懲役または300万円以下の罰金)となる可能性があります。
7. よくある質問(FAQ)
Q. 資格外活動許可を持っていても、フルタイム勤務は可能ですか?
→ いいえ。原則週28時間までです。長期休暇以外でこれを超えると違法になります。
Q. 資格外活動許可は更新が必要ですか?
→ 一度許可を得れば、在留期間中は有効ですが、在留資格の更新・変更の際は再度許可申請が必要です。
Q. 資格外活動許可の申請にどれくらい時間がかかる?
→ 通常は2週間〜1か月程度が目安です。
8. まとめ
資格外活動許可は、外国人雇用の適法性を担保するための重要な制度です。
企業が外国人を雇用する場合は、必ず在留カードを確認し、許可の有無と時間制限を正しく管理することが必要です。
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